土曜日の診療、その報酬算定に頭を悩ませている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に、夜間早朝加算の適用については、複雑な条件や注意点が多く、正確な理解が求められます。

本記事では、土曜日に焦点を当て、夜間早朝加算の算定基準や注意点、よくある質問などを解説します。

スムーズな導入と運用に役立つ情報を提供することで、診療報酬の算定業務を円滑に進める一助となれば幸いです。

夜間早朝加算の土曜日の算定基準と注意点

土曜日の夜間早朝加算対象時間帯とは

土曜日の夜間早朝加算の対象時間帯は、午前6時から午前8時まで、および正午から午後10時までです。

ただし、これは医療機関が標榜する診療時間内であることが条件となります。

標榜時間外に診療を行った場合は、時間外加算などが適用される可能性があります。

夜間早朝加算の算定条件を徹底解説

夜間早朝加算を算定するには、いくつかの条件を満たす必要があります。

まず、医療機関が標榜する診療時間内に、上記の時間帯に診療を行っていることが必須です。

また、患者さんの希望による緊急を要する診察であること、および医療機関の都合で時間外に診療が行われたわけではないことも条件となります。

加算の対象となるのは、受付時間です。診察開始時間や会計時間ではありません。

土曜日に夜間早朝加算を算定できないケース

・医療機関の都合で土曜日に診療が行われた場合

・標榜する診療時間内に該当時間帯が含まれている場合

・時間外加算、休日加算、深夜加算を算定する場合

・他の加算と重複する場合（最も点数の高い加算が適用されます）

・患者からの希望による緊急性を要しない診察の場合

夜間早朝加算と他の加算との違い

夜間早朝加算は、医療機関が標榜する診療時間内の特定時間帯に診療を行った場合に算定できる加算です。

一方、時間外加算、休日加算、深夜加算は、標榜する診療時間外の時間に診療を行った場合に適用されます。

これらの加算は、それぞれ算定要件が異なり、併用することはできません。

最も点数の高い加算が適用されます。

また、夜間早朝加算と時間外対応加算も異なる加算であることに注意が必要です。

時間外対応加算は、時間外に患者からの問い合わせに対応する体制を整えている診療所に算定されます。

夜間早朝加算に関するよくある質問

・夜間早朝加算の対象となる時間帯は、受付時間ですか？それとも診察開始時間ですか？

受付時間です。診察開始時間や会計時間は関係ありません。

・土曜日に夜間早朝加算を算定するには、どのような条件を満たす必要がありますか？

医療機関が標榜する診療時間内に、午前6時～8時または正午～午後10時の間に診療を行い、患者さんの希望による緊急を要する診察であることなどが条件です。

・夜間早朝加算と他の加算との違いは何ですか？

夜間早朝加算は標榜診療時間内、時間外加算などは標榜診療時間外の診療に適用されます。併用できません。